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校外委員より

「登下校中の児童にあいさつをしても返事が無いので、寂しい…」

「返答はしてくれるが、覇気が感じられないので心配だ…」

 

日頃の生活や旗当番をする中で、このように感じておられる方は少なくないと思います。

しかし、子どもたちにもあいさつをしない、できない理由があります。

 

今回は、あいさつをすることのメリットと、あいさつをしてもらうために大人ができることをお伝えします!

 

まずはあいさつをすることで得られるメリットを3つご紹介します。

 

あいさつの3つのメリット

 

【犯罪抑止】

あいさつを励行されている地域では、犯罪を起こしにくいといわれています。あいさつを交わすことが身近な犯罪を防ぐ上で大きな力となります。

 

【見守り

日頃から登下校中にあいさつを交わしていることで、最近元気がないな、いつも友達と登校しているのに最近は一人だな、など子どもたちの変化に気付くことができます。また、あいさつを通じて顔馴染みになることで、通学マナーや交通ルールを注意しやすくなります。

 

【自己肯定感】

地域の大人たちからあいさつをされるという事は、地域から自分の存在を認められているという感情を育むことにも繋がります。大人たちは自分たちを見てくれている、という安心感も与えます。 

 


次に子どもたちがあいさつをしない理由を考えます。

 

あいさつをしない3つの理由

 

【恥ずかしい】

声を出してあいさつをすること自体が、恥ずかしくてできないというお子さんも少なくありません。この場合、「あいさつをしなさい」と無理強いすることなく、周りに巻き込まれて自然とできるようになるのを、暖かく見守りたいですね。

 

【あいさつをする理由が分からない】

知らない大人に話かけられたら警戒する、ということを小さい頃から教えられてきた子どもたちにとって、先生や知り合い以外の大人にあいさつをする理由を見つけにくいということもあります。地域見守りたいの皆さんの存在を知ったり、地域の大人に見守られているという意識を持ったりすることが必要ですね。

 

【大人もしていない】

これが一番大きな理由です。子どもたちだけに「あいさつをしましょう」と標語を掲げさせても、どうして大人がしていないのに子どもだけやらされるのか、という欺瞞を持たせてしまいます。

 


一方通行のあいさつから始める

 

あいさつをしてもらうために、大人からあいさつをするようにしましょう、とは言っても、元気な返事が返ってこないのに続けるのは大人にとっても辛いものです。

 

そこでまずは、あいさつは一方通行で良いという心持ちで始めましょう。返事をもらうためではなく、「私はあなたを見守っているよ」というメッセージを伝えることが、あいさつの目的だと捉えます。そしていずれは、子どもたちからの元気な返事も増えてくると嬉しいですね。

 

最後まで読んでくださりありがとうございました。

今後も、校外委員会の活動や登下校に関する投稿を皆さんと共有していきたいと思います!